ヒップスターの本場:NYで最もお洒落なスポット「ウィリアムズバーグ」
ニューヨーカーは、とてもユニークな人たちが多いです。
誰かにどこ出身か聞いてみても、一人としてアメリカとは答えません。最近ニューヨークにやってきた人たちでさえ、自分たちのことをニューヨーカーだと言います。
でも本物のヤンキーたち(※英語ではアメリカ人を総称的にYankeeと呼ぶことがあります)は、真のニューヨークとはborough(ニューヨークの行政区)のことだと知っています。
ニューヨークの行政区は5つに分かれており**、マンハッタン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドそしてブルックリン**があります。
中でも、マンハッタンの過度な輝かしさに異議を唱えるように発展した、下町的な要素を含むブルックリンよりもニューヨークらしい街は他にないと言えるでしょう。
ブルックリンは、マンハッタンからイースト・リバーを隔てた向こう側に位置します。今や神話的な地位を獲得した地区であるウィリアムズバーグも、このブルックリンにあります。
ウィリアムズバーグは流行の最先端をいくヒップスターたちの本場として知られていますが、それだけにとどまらない豊かな歴史と文化を持っています。
今日はそんなウィリアムズバーグの魅力をとことんご紹介します!
【ウィリアムズバーグ:ありのままの事実】
ウィリアムズバーグは、ニューヨークのブルックリン区にある地区です。西側の境界線は、反対側にマンハッタンの摩天楼が見えるイースト・リバーで、東側はクイーンズボローのリッジウッド、そしてもう一つのブルックリン地区であるブッシュウィックに隣接しています。
ウィリアムズバーグの南には地元の人がベッドスタイと呼んでいるベッドフォード・スタイベサント、北には伝統的なポーランド人街のグリーンポイントが隣接しています。
ウィリアムズバーグは、こだわったデザイン、芸術や音楽シーンが特に有名。
メインストリートがあるベッドフォード・アベニュー周辺の地域で特に家賃が値上がりしたおかげで、最近になり裕福なニューヨーカーたちのターゲット物件エリアになりました。
この近辺には、ハシディック派のユダヤ人の大きなコミュニティもあります。
【ウィリアムズバーグ:大まかな歴史】
ウィリアムズバーグは今でもまだ公式にニューヨーク市から分離されていますが、元々あった村自体は1827年にブッシュウィックの町と合併しました。
この合併がもたらした特別な組織的支援が、この地域の生産性を上昇させました。
主要産業である砂糖精製工場、醸造所、造船所などがウィリアムズバーグの川岸を陣取っていました。
1855年にウィリアムズバーグはブルックリン市と合併し、1898年にブルックリンは公式にニューヨーク市の行政区の一つになりました。
1903年には美しいウィリアムズバーグ橋が開通し、ウィリアムズバーグへの移住が急増しました。
ウィリアムズバーグが人口過剰だという評判は、20世紀半ばまで続きます。
第二次世界大戦の後に、打撃を受けたヨーロッパからの集団がブルックリンへやって来ました。
迫害を受けてーロッパから避難してきたハシディック派のユダヤ人たちはここを住みかにしたのです。
カリブ海からは、ドミニカ共和国やプエルトリコの人たちも故郷の島から北へ旅をしてきました。
【ヒップスターの街:現代のウィリアムズバーグの成り立ち】
1980年代から1990年代にウィリアムズバーグでは、当時成長期だったインディーズ音楽業界が発達しました。
あらゆる分野のアーティストたちが、広い空間と安い家賃に惹かれてやって来るようになり、マスコミ業界やマンハッタンからの裕福なテナントからの魅力も引き付けました。
そして今では、ユダヤ人やドミニカ人の隣人たちと並んで、ヒップスターたちのコミュニティもあり、芸術、ファッション、フリーマーケット、バー、ポップアップ・レストラン、アートギャラリーなどが盛んです。
そして、もともとウィリアムズバーグの主要産業の一つだったビールが再び注目を集め始め、ウィリアムズバーグを本拠地としたニューヨークのビールとして有名なブルックリン・ブルワリーの工場は現在、必ず訪れるべき観光場所になっています。もちろん、ニューヨークのバーならどこでもこのビールを飲むことができますよ!
**【有名なウィリアムズバーグの住人たち】
**
1. アレックス・ターナー:イギリスバンドArctic Monkeysのボーカル。モデルのアレクサ・チャンと付き合っていたころに二人はここに住んでいました。
2. メル・ブルックス:コメディアン
3. バーブラ・ストライサンド:歌手、女性コメディアン
4. デイヴィッド・カープ:マイクロブログサービス「Tumblr」の創業者
5. マン・レイ:写真家、芸術家
6. ウィノナ・ライダー:女優
【ウィリアムズバーグのミュージック・スポット:トップ4】
1. Music Hall of Williamsburg:地下鉄ベッドフォード・アベニュー駅から歩いてすぐのトップクラスのミュージック・スポットで、有名なバンドと素晴らしい音響システムが期待できます。
2. Brooklyn Bowl:ヒップホップグループ、The RootsのクエストラブというDJが毎週ここでDJをしています。ラッキーなら、あのカニエ・ウェストに会えるかも!
3. Brooklyn Knitting Factory:マンハッタンから「いい感じ」を求めてブルックリンへ移転してきたミュージック・スポットです。Music Hall of Williamsburgの小さめ版っぽいしゃれたミュージック・スポットで、よく知られているバンドも演奏します。
4. Pete’s Candy Store:エレクトロから、キャバレー、アコースティック・シンガー・ソングライターまで、一流の寄せ集めを毎晩見ることができます。夜中の1時まで食べられるここのサンドイッチが私はおすすめです。
**【ウィリアムズバーグの新しいグルメ・スポット:トップ 3】
**
1. Nitehawk Cinema:映画を見ながらちゃんとした食事をするのが好きな人はいますか?そんな人にぴったりの、メトロポリタン・アベニューにある映画館兼レストランです。
2. Mesa Coyoacan:すてきなメキシカンレストランをお探しなら、ここ。グラハム・アベニューにあるこのグルメ・スポットでは、本場メキシコシティの味が楽しめます。
3.Rye:地元の人たちが食事を楽しんだり、服装を見せびらかす場所なので、ヒップスターウォッチングにぴったりです。新しいビストロですが、結構落ち着いた感じみたいですね。
【ウィリアムズバーグの必見スポット:トップ 6】
ウィリアムズバーグは、ニューヨークからの一日観光でも、もっと長い滞在でも、どちらにしても楽しめる地区です。では、見逃せないお勧めスポットトップ 5をご紹介しましょう。
1. イースト・リバー州立公園:マンハッタンの摩天楼を後ろにリラックスできる美しい場所です。食事するところや、その後で日向ぼっこする場所がたくさんありますから、ぜひケント・アベニュー周辺の地域を試してみてくださいね。
Photo Credit: Harold Navarro | Flickr
2. ウィリアムズバーグ橋: 20世紀初頭に建設されたこの綺麗な橋は、素晴らしい景色を見ながら徒歩や自転車で渡ることができます!
3. ベッドフォード・アベニュー:ヒップスターの目抜き通りベッドフォード・アベニューは、マンハッタンから簡単にアクセスできる地下鉄の駅もあります。ヒップスターなウィリアムズバーグの、バー、ギャラリー、音楽、レストランの中心地です。
Photo Credit: Eden, Janine and Jim | Flickr
4. ビーコンズ・クローゼット:ベッドフォード・アベニューから少し入ったところにある大きな倉庫を利用した有名な古着屋さんで、いつでも掘り出し物が見つかりますから、時間があればあさってみる価値大ですよ。
5. ブルックリン・ボウル:ここはボウリング場ですが、素敵なミュージック・スポットやバーでもあり、ときには古着市が開催されることもあります。最高の遊び場ですから、ウィリアムズバーグを目いっぱい楽しむためにも、経験する価値ありですね。
6. ブルックリン・ブルワリー:このブログでもご紹介した通り、ニューヨーカーお気に入りのラガービールや、様々な種類のエールビールを量産している極上のビール工場です。
次のニューヨーク旅行の際はぜひ、ウィリアムズバーグで流行の最先端をいくヒップスター気分を味わってきてくださいね。